朝ドラ「ブギウギ」で中国人作曲家・黎錦光(れい・きんこう)役の浩歌(ハオゴー)は、中国で最も有名な日本人俳優。NHK大河ドラマ「光る君へ」は朱仁聡(ヂュレンツォン)役としても出演します。
黎錦光役の浩歌とは?
中国・上海で草彅剛さん演じる羽鳥善一にとって重要な役どころの中国人作曲家・黎錦光(れい・きんこう)役を演じる俳優は、中国で活躍する日本人俳優・浩歌(ハオゴー)です。
日本語を話す中国人の演技が「すごくリアルに見えた」と評判です。
ブギウギになぜ出演したのか?
「中国を中心に大活躍されている浩歌さんにお願いしてみては」と提案され、スケジュールを確認したところ、たまたま日本に滞在している時期と重なり、出演してもらえることになったという。
たまたま日本に滞在・・ということですが、適役でしたね!
浩歌(ハオゴー)プロフィール
中国で最も有名な日本人で、Weiboのフォロワー数が日本人タレント単独トップのようです。
浩歌(ハオゴー)
本名:矢野 浩司(やのこうじ)
生年月日:970年1月21日(53歳)
出身:大阪府東大阪市
最終学歴:大阪府立池島高等学校(現大阪府立みどり清朋高等学校)卒業
身長:174cm
血液型:O型
特技:中国語、中国の人を笑わせる
所属:ホリプロインターナショナル(日本)
2000年:中国ドラマ『永遠の恋人』のため北京に滞在
2001年:単身中国に渡る
2007年:『ニューズウィーク』「世界が尊敬する日本人100人」の一人に選出
2010年:重慶出身の女性と結婚・女児誕生
2023年3月:芸名を矢野浩二から「浩歌(ハオゴー)」に改名
奥様は中国の女性(名前:ローラン)で、広告代理店に勤務していたそうです。
俳優になり、芸能界の大御所からの叱咤に感謝
浩歌さんは、大阪府立池島高等学校(現大阪府立みどり清朋高等学校)卒業後、18歳の時、大阪でバーテンダーをしていたところ、なじみ客から「東京で役者になれよ」と言われ上京しました。
森田健作の運転手兼付き人になる
1991年『森田健作の熱血テレビ』の収録スタジオで森田に土下座をし付人志願を懇願し、8年間森田健作の運転手兼付き人を務めます。
1994年24歳の時に出演した初の2時間ドラマ《腕まくり看護婦物語》に出演した浩歌は、自分をアピールしようと、師匠である森田健作を笑いのネタにしていました。
そのことで、共演の泉ピン子に楽屋に呼ばれお叱りを受たそうです。
「初めて芸能界の厳しい洗礼を受けました。撮影が終わった後、『今日はいろいろとご助言をいただき、ありがとうございました!』と挨拶すると、『うん、しっかりね』と、先ほどの迫力のあった顔からは想像もできない笑顔が返ってきたと、当時、どこの虫かわからない自分に、親身になって注意してくれたことは今でも感謝している」
23年後、泉ピン子さんと「ドクターX」で共演したようですが、ピン子さんから中国で頑張ったんだね。ドキュメンタリー見たよ』と言われたようです。
「23歳の時に、泉ピン子さんが主役の2時間ドラマに出たことがありました。当時は、本当に何もできない若造で、いろいろ勉強させてもらったことを改めてお礼を申し上げようと思っていたら、ピン子さんから『中国で頑張ったんだね。ドキュメンタリー見たよ』と話しかけてくださったんです。23年経って、まさかピン子さんからそんな言葉をいただけるとは思ってもいなかったので、自分なりに頑張ってきてよかったなと思いました」。
オリコンニュースより
中国で俳優活動を
2000年、中国ドラマ『永遠の恋人』(原題:永恒恋人)の話が舞い込み、5人の主役級俳優のうち、ただ一人の日本人俳優となりました。
《永遠の恋人》のクランクアップが近付くにつれ、スタッフが「これが放映されたら、浩二は間違いなく中国でも人気アイドルになるよ」「あなたは絶対スターになります!」と言われたそうです。
中国でスターになれるのではと思うようになり、『永遠の恋人』後、2001年に中国へ移住することになったようです。
おだてに乗りやすいタイプと本人は明かしてます。
2001年に単身中国に渡り、中国語を勉強しながら、ドラマや映画に多数出演し有名になりました。
中国で着実に俳優の道を進んでいましたが、抗日的なステレオタイプの日本兵の役ばかりで悩んでいた時期もあるようです。
2006年くらいから俳優だけでなくバラエティー番組にも進出し、それがイメージチャンジにもなり、コメディ物など幅広い役を演じるようになったようです。
中国での人気・受賞歴
2013年と2014年にビデオリサーチが発表した中国版タレントイメージ調査で、「中国で人気の日本人タレント」第1位に選ばれます。
また、 2014年12月24日、中国のポータルサイト・百度は2014年に検索されたキーワードで、日本に関するキーワードのカテゴリ別ランキング結果で、浩歌は「男性芸能人」部門で2位に選ばれました。
1位は「金城武」、3位は「小栗旬」という結果だった。
さらに、2020年10月、 中国最大のSNS「Weibo」のフォロワー数が日本人タレント単独トップとなった
中国での受賞歴まとめ
- 2005年4月 中国第25回「飛天賞」長編ドラマ一等賞<記憶の証明>
- 2006年10月 中国第23回「金鷹賞」最優秀長編ドラマ賞<記憶の証明>
- 2007年10月17日号「ニューズウィーク日本版・世界が尊敬する日本人100人」に選出
- 2009年3月 中国2008年「新周刊」中国テレビランキング最優秀娯楽司会者賞
- 2009年4月 中国第21回テレビ映画「楊成武」全軍テレビドラマ「金星賞」電視電影二等賞
- 2011年11月 中国「環球時報-GLOBAL TIMES-」主宰 2010Awards of the year 最優秀外国人俳優賞
- 2012年9月 「内閣官房国家戦略会議」世界で“日本”を発信する日本人感謝状
- 2012年12月 中国網易“2012年度十大ブログ(スポーツ娯楽部門)
- 2013年11月「ニューヨークタイムズ」と「CNN」ニュース特集で、“中国で最も有名な日本人俳優”としてインタビューを受ける
- 2013年 ビデオリサーチ中国のタレントイメージ調査 男性タレント部門一位
- 2014年 ビデオリサーチ中国のタレントイメージ調査 男性タレント部門一位
- 2014年12月 中国百度(バイドゥ)検索キーワード 日本に関するキーワードの「男性芸能人」部門2位
- 2015年 平成27年度外務大臣表彰 受賞
- 2016年2月「日中親善友好文化交流 矢野浩二お披露目記者発表会」で、日本での本格的な活動を発表
- 2018年8月 中国網易ニュース「態度」セレモニー 2017‐2018年度 人物アワード(日中文化交流表現賞)受賞
芸名を改名
『この度、日本での芸名を矢野浩二から「浩歌」に改名することに致します。中国では、いろんな方々から「浩哥 haoge」(浩兄さん)と呼ばれていました。親しみのあるこの呼び名を自分の名に変えたいという思いから、“哥“と同じ発音を探したところ“歌”が語呂的に一番フィットすると感じ、昨年9月に中国での芸名を「浩歌」に改名致しました。
日本でも更に親しみを感じていただけるようとの希望を込めて、日本での活動においても“浩歌“とさせて頂くことに致します。ただ“浩歌haoge“は中国語の発音ですので、ここは日本の皆さんにも耳慣れしやすい発音がいいとの判断から浩歌haogoという呼び名にさせていただきます。今後とも、浩歌(ハオゴー)をよろしくお願い致します。 浩歌』とコメントを寄せました。
日本での俳優活動
日本では中国人役として日本のドラマ・映画に出演しているようです。
「ドクターX」に出演にした際に「逆輸入俳優」と紹介されていたようです。
日本の出演作
- 2016年12月15日 – テレビ朝日「ドクターX〜外科医・大門未知子〜第4期」 – 王超 役
- 2017年10月 – テレビ東京「新宿セブン」 – セン 役
- 2018年2月 – テレビ朝日「相棒16」第18話 – 通訳捜査官・西村欣也 役
- 2018年4月 – Paravi 「SICK’S 恕乃抄 〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜」- 陳部長 役
- 2020年 – 関西テレビ「銀座黒猫物語」(志崎哲也役)
- 2020年4月 – テレビ朝日「警視庁 捜査一課長 2020」 – 武藤広樹 役
- 2021年3月 – Amazonプライムビデオ「ホットママ」
- 2023年12月:NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」黎錦光役
- 2024年:NHK大河ドラマ「光る君へ」朱仁聡(ヂュレンツォン)役
NHK大河ドラマ「光る君へ」朱仁聡(ヂュレンツォン)役
「光る君へ」の脚本家・大石静さんについて>>
『ドクターX』にゲスト出演した際、「逆輸入俳優」と紹介される
当時は矢野浩二という名前で、「ドクターX〜外科医・大門未知子〜第4期」第10話と第11話(最終回)にゲスト出演していました。
役柄:「東帝大」に出産のため入院する十希子(黒木メイサ)の夫で、中国の大財閥を率いる王超。
今回はブギウギに出演していた中国人かとおもったら日本人俳優の浩歌(ハオゴー)さんについて調べてみました。
大河ドラマにも出演するということは、これから日本でも益々活躍しそうですね!