家系図|服部良一の家族は作曲家・音楽家一族、息子は？ジャニーズとの関係が不運

ブギウギ羽鳥善一（演・草彅剛）のモデル・服部良一は音楽一家。息子は作曲家・服部克久で、孫は服部隆之で曾孫はバイオリニストの服部百音と音楽一族

服部良一・家系図

昭和歌謡曲のヒットメーカーであり、国民栄誉賞を受賞した作曲家の服部良一さんの家族構成を調べました。

服部家は作曲家や芸術家を多く輩出しています。

ブギウギでは、草彅剛さんが演じる羽鳥善一は、服部良一がモデルです。

服部良一

服部良一は昭和の時代に活躍した作曲家で日本の和製ポップスにおける第一人者
数多くの名曲を生み出した作曲家で、代表曲には「別れのブルース」や「東京ブギウギ」、「青い山脈」などがあります。

服部良一は幼少期から音楽好き

家族全員が芸事好きの一家だったことから、江州音頭や河内音頭などの民謡を聞いて育ち、

幼少期の頃から芸事好きの家族の影響で江州音頭や河内音頭などの民謡などを聴いて育ち、早くから音楽の才能を発揮していたそうです。
そして、姉のすすめもあり少年音楽隊に一番の成績で入隊し、その後「大阪フィルハーモニック・オーケストラ」で第2フルートを担当します。

ここで、ウクライナの音楽家エマヌエル・メッテルに才能を見出され、4年間、音楽理論や作曲、編曲について指導を受け、ジャズに出会います。

和製ポップスの礎を築いた作曲家へ

1934年に大阪から上京し、コロムビアの専属作曲家になります。

またちょうどその頃、1935年に富澤万里子と結婚します。

1936年1月、最初の作品は、淡谷のり子の『おしゃれ娘』で、スウィングジャズを取り入れた斬新な曲となりました。

その後、1937年には淡谷のり子の『別れのブルース』はモダンな哀愁を歌い大ヒットし、良一は一躍有名作曲家となります。

戦時中、1944年に上海に渡り、李香蘭と上海交響楽団とともに「夜来香幻想曲」を発表するなど活動の場を広げます。

敗戦後、「東京ブギウギ」が誕生

服部良一は第二次世界大戦後もコロンビアを中心に作曲活動を行っていた。

日劇や有楽座などでエノケン、あきれたぼういず、笠置シズ子などが出演する多くの舞台音楽を担当することとなります。

そして、1949年、笠置シヅ子の「東京ブギウギ」が誕生します。

その後、「ヘイヘイブギ」「買物ブギ」などブギウギの名曲をヒットさせます。

また、「村雨まさを」のペンネームで「買物ブギ」「銀座セレナーデ」など作詞家としても活躍していました。

日本の音楽シーンの発展に尽力し、国民栄誉賞を授与

古賀政男らとともに日本作曲家協会、日本レコード大賞、などの創設に携わり、日本の音楽シーンの発展に尽力し、様々な功績が称えられました。

・1969年：紫綬褒章
・1978年：勲三等瑞宝章を受賞
・1987年：品川区名誉区民に選出
・1993年：国民栄誉賞

 服部良一さんの代表作

服部良一さんの曲は時代を象徴する国民的ヒット曲として知られています。

「山寺の和尚さん」「別れのブルース」「雨のブルース」「蘇州夜曲」「一杯のコーヒーから」「夢去りぬ」「胸の振り子」「湖畔の宿」「東京ブギウギ」「ジャングルブギ」「買物ブギ」「ホームランブギ」「青い山脈」「銀座カンカン娘」「東京の屋根の下」など

服部良一さんの父・母・兄弟（姉・妹）

父：服部久吉
尾張の土人形師の家系

祖父の代に大阪に引っ越し、人形師としての仕事が無くなり魚屋に転身

代々尾張（愛知県西部）で土人形師（土をこね素焼きにしたおもちゃの人形を作る職人）だったそうですが、祖父の代に大阪へと移り住んできたそうです。

母：服部スエ
大阪河内出身

5人の子供（娘4人・息子1人）
姉：久枝さん・キクさん
良一
妹：玉子さん・富子さん

服部良一さんは、5人兄弟の真ん中で、唯一の男の子のようです。

末妹：服部富子（はっとり とみこ）
宝塚歌劇団21期生・歌手・女優
芸名：水間扶美子（みずま ふみこ）
生年月日：1917年4月6日
没年月日：1981年5月17日（没年64歳）
出身地　：大阪府大阪市中央区
1931年〜1938年：宝塚歌劇団在籍
1938年：歌手（テイチクレコード）デビュー
その後女優としても活躍

葬式の喪主は兄である服部良一さんが務めたそうで、築地本願寺和田堀廟所に兄と共に眠っています。

妻・万里子

服部万里子
（旧姓：富澤万里子）
実家は東京神田の鍛冶町の唐物屋で、後に浅草でお茶屋を経営していた
・1935年に良一と結婚
・5人の子供（長男・長女・次女・三女・次男）

出会い・きっかけは？

良一さんが浅草芸者出身の歌手を育てていた縁で、浅草のお茶屋の娘・万里子を紹介されたそうです。

5人の子供

服部良一さんは嫁の万里子さんとの間に5人の子供（息子2人・娘3人）に恵まれています。

・長男：服部克久さん（1936年生まれ）
・長女：初音さん（1938年生まれ）
・次女：梢さん（1940年生まれ）
・三女：早苗さん（1942年生まれ）
・次男：服部吉次さん（1944年生まれ）

息子（長男）服部克久

服部良一さんの長男で昭和の時代と平成初期を代表する作曲家の服部克久さん

学歴、パリの名門・コンセルヴァトワールを卒業

子供の頃から父親の服部良一さんによる音楽の英才教育を受ける

・国立学園小学校
・成蹊中学校・高等学校
・パリ国立高等音楽院（コンセルヴァトワール）留学
和声、フーガ、対位法を学んだ後、1958年卒業

プロの作曲家としてテレビ放送の草創期に活躍

1958年にパリ国立高等音楽院を卒業後、帰国し、プロの作曲家として活動します。

1959年、ダークダックスとの初のレコーディングをし、日本民謡をフランス歌曲風にアレンジして注目を集めます。
その後、ダークダックスのソ連公演にも同行します。

1962年に時子さんと結婚します。
時子さんは京都出身でダークダックスの後援会のメンバーだったそうで、よく事務所に遊びにきていて出会ったそうです。

1964年の東京オリンピックでは体操競技伴奏を担当します。

テレビ、ラジオ、アニメ番組と幅広く活躍

フジテレビ『ミュージックフェア』（編曲・音楽監修）、TBS系列『ザ･ベストテン』（オープニングテーマ曲）、TBS系列「クイズ100人に聞きました」（オープニングテーマ 作曲）など、テレビ、ラジオ番組、ドラマ、アニメ、映画の音楽を数多く担当することとなります。

枠にとらわれない活動で日本の音楽シーンに尽力

国際博覧会を含む様々なジャンルの音楽監督やプロデューサー、音楽祭の理事や審査員、コメンテーターとしてテレビに出演するなど枠にとらわれない活動も行っていました。

日本作編曲家協会 会長、東京音楽大学 特別招聘教授として日本の音楽シーンの発展にも尽力しました。

2011年（75歳）、TBS系列で第一回目が放送された『音楽の日』の音楽監督に就任し、晩年に入ってもオリジナルアルバムを発売するなど、生涯現役を貫いたようです。

服部克久の息子・服部隆之

服部克久さんの息子で、服部良一さんの孫にあたる服部隆之さんも作曲家として活躍しています。
また、祖父・服部良一がモデルとなっている「ブギウギ」の音楽担当を務めています。

妻：元プロのバイオリニストの岡本エリ
娘：バイオリニストの服部百音（はっとりもね）

成蹊小学校・成蹊中学校
成蹊高校
→2年で中退してフランスへ留学
1985年：フランスの名門「パリ国立高等音楽院」和声科、対位法科に入学

1988年にパリ国立高等音楽院を卒業して帰国
その後、ポップス（福山雅治や椎名林檎など）からクラシック（鮫島有美子や武満徹など）まで、幅広いアーティストのアルバムやコンサートの編曲を手がける。
作曲家としては映画分野で活躍し、1996年の「蔵」、1998年の「誘拐」と「ラヂオの時間」の3作品で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。
「電車男」やテレビドラマ「NHK連続テレビ小説・すずらん」「HERO」「王様のレストラン」「NHK大河ドラマ・新撰組!」「のだめカンタービレ」、ミュージカル「オケピ!」など。
さらに、広告やゲーム音楽など、さまざまなジャンルで作曲家として活躍中

妻・服部エリ

夫・服部隆之とは15歳年の下
19歳の時に娘・百音さんを出産

服部隆之の娘・服部 百音（はっとり もね）

服部百音さんは、服部隆之の娘で、服部良一さんにとっては曾孫にあたります。
現在、バイオリニストとして活躍しています。

服部百音のSNS　
Instagram
Youtubeチャンネル：MONÉ VIOLIN CHANNEL

5歳からヴァイオリンを学び、8歳でオーケストラと共演。
2009年にポーランドのリピンスキ・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールで史上最年少の第1位を受賞。
以後、世界各地で演奏活動を展開し、数々の賞を受賞。2021年1月にはブルガリ アウローラ アワードを受賞。現在は日本国内外での演奏活動を精力的に行い、桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマコースを修了。

娘・服部 百音さん、父・服部隆之さん、母・服部エリさんとのご家族での写真↓

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息子（次男）服部吉次

服部良一さんの末の子供で次男で舞台俳優の服部吉次さんです。

学歴

兄と同じ中学・高校を卒業します。

成蹊中学・成蹊高等学校
国立音楽大学の声楽科
→大2年生：芝居の世界への興味を持ち、演劇科に進む
桐朋学園短期大学部・演劇科（現在の桐朋学園芸術短期大学芸術科演劇専攻）に再入学

演劇科卒業後、演劇の世界へ

・演劇集団「演劇センター」に参加
佐藤信さん（演出家で劇作家）・津野海太郎さん（演出家）、斎藤晴彦さん（俳優）らとともに参加
・1968年、黒色の大型仮設テントで旅公演を行う「劇団黒テント」を旗揚げ
その後、50年以上にわたって活動

俳優活動以外にも、バンドでの音楽活動も展開されていました。

1978年：女優の石井くに子さんと結婚
石井くに子さんは1970年に別の男性（同じ劇団の俳優）と結婚をし子供1人（息子）を産んでいますが、4年で離婚しており、服部吉次さんとは2度目の結婚

息子はバレエダンサーの服部有吉さんです。

服部吉次の息子・服部良一さんの孫の服部有吉

服部有吉さんは、服部 吉次の息子、服部良一さんにとっては孫にあたります。
現在、振り付け師、バレエダンサとして活躍しています。

服部有吉さんは6歳でクラシックバレエを始め、13歳でハンブルク州立バレエ学校に留学し、ハンブルク・バレエ団に入団。そこでジョン・ノイマイヤー振付の『冬の旅』で初の東洋人ソリストとして活躍。
彼と共に振付けた『ニジンスキー』のソロはローザンヌ国際コンクールの課題曲となった。
その後、カナダのアルバータバレエ団に移籍し、『七つの大罪』や『モーツアルト作品集』などを手がけた。また、バンクーバーオリンピックやカルガリースタンピードにも出演。
2016年にはバレエスクール〈H/W School of Ballet〉を設立し、カナダ建国150周年のイベントでは演出や振付、出演を担当。彼は日本とカナダで高い評価を得ており、多くの賞を受賞しています。
プライベートではカナダの女性と結婚しました。
また、宇多田ヒカルさんの小学校・中学校の1学上の先輩です。

受賞歴
ドイツ・ハンブルク州
・ハンブルク州立オペラ劇場ウィルヘルム・オバーデェルファー賞
・プリ・ドン・ペリニョン国際振付コンクール第一回奨励賞、第二回観客賞受賞
日本
・2006年舞踊批評家協会新人賞受賞（日本）
カナダ・アルバータ州
・2016年「在外公館長表彰（Consul General’s Commendation）」を授与

ジャニー喜多川氏の性被害へ証言

2023年7月、服部吉次さんは、70年前（自身が小学生だった頃）にジャニー喜多川氏から自宅で100会近く繰り返し性暴行を受けていたと証言しました。

服部良一とジャニー氏の関係は？

ジャニー氏の父・喜多川諦道たいどう氏は、大分出身の日本の高野山真言宗の僧侶で、高野山米国別院第3代主監の布教師としてサンフランシスコに移住し、現地でジャニー氏は生まれました。

服部良一さんは、笠置シズ子氏の日劇ショー「ブギ海を渡る」をアメリカで巡業ツアーを開催、そこで良一氏と喜多川諦道氏との関係ができたようです。

アメリカのツアーではジャニー氏と姉メリー氏が、笠置シヅ子のコンサート会場を接待役として回って裏方で支えていたそうです。

その縁で、ジャニー喜多川氏は、新宿区若松町の服部家にも頻繁に出入りするようになったようです。

ある日、ジャニー喜多川氏が、服部家に泊まっていくことになり、当時小学2年生だった服部吉次さんの部屋で2人で寝る事になったそうです。
その時に初めてジャニー喜多川氏に「マッサージをしてあげる」などと言われて下半身を触られ、性被害を受けたそうです。

その後も、ジャニー喜多川氏は毎週土曜日に服部良一さんの自宅に泊まりに来るようになり、2年半にわたって性暴行は続き、年間で30回ほど合計で100回近くも性被害を受けたと服部吉次さんは証言しています。

まとめ

戦前から戦後にかけて活躍した作曲家で、ブギの女王「笠置シヅ子」の生みの親・服部良一さんの家族構成についてまとめました。