林家木久扇「笑点」降板/引退の3つの理由は?漫画家・ラーメン製作と多才な顔

80歳の林家木久扇さんが「笑点」降板/引退を決意した理由、後任候補は誰でしょうか?笑点メンバーからのメッセージや、木久扇さんが笑点メンバーになれた師匠について調べてみました。

林家木久扇さんは、国民的長寿お笑い番組「笑点」の“黄色い人”として、老若男女に大人気でした。
「バカは強い、バカは愛される、バカは楽しい、バカは得である」と語る木久扇さんは誰からも愛されるお茶目な方のようです。

また、多才な顔を持つ木久扇さんは漫画家でもあり、オリジナルラーメン「林家木久蔵ラーメン」も作成していたようです。

林家木久扇さんの以下の項目について調べてみました。
・「笑点」降板/引退の3つの理由
・「笑点」後任の新メンバー候補は?
・「笑点」メンバーからのメッセージ
・「笑点」メンバーになるまでの道のり

・林家木久扇さんの多才な顔(漫画家でありラーメン製作やLINEスタンプ)

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目次

林家木久扇さん「笑点」降板/引退の3つの理由

 林家木久扇((はやしや きくおう)さんは2023年8月27日に放送された「24時間テレビ46 愛は地球を救う」内の「チャリティー笑点」生放送中に、来年(2024年)3月をもって笑点から降板・引退することを発表しました。
その際、「というわけで昇太さん、私に2000万円ください」という持ち前の“おとぼけ”発言で一同が爆笑する場面もありました。

追記:卒業発表後の9/3放送
「スペシャルとか、笑点の助っ人、例えば好楽さんが倒れた時とか」と助っ人での出演を意欲をみせていました。好楽さんが「なんで私だけなの」とツッコミを入れてました。

笑点「卒業発表の林家木久扇さん」

笑点メンバーについての詳細はこちら>>

※「引退」は笑点から卒業するということで、落語家としての引退ではありません。

「笑点」降板/引退を決意した3つの理由とは?

在籍53年9カ月、最古参の「卒業」の決断です。

引退理由①世代交代

林家木久扇さんは、降板・引退発表時に「芸というものは次の世代にバトンタッチしなくちゃいけません」と述べました。

笑点のメンバーにはここ数年で、若手の実力派として桂宮治や春風亭一之輔などが新たに加入し、世代交代が進んでいました。木久扇さんの降板により、若手メンバーがさらに活躍し、番組に新たな風をもたらすことが期待されています。

引退理由②長年の活躍

林家木久扇さんは、大喜利メンバーとして笑点に出演し続けて54年にもなります。

好楽や小遊三といった先輩メンバーも40年以上にわたりました。彼らは長い間笑点を支えてきましたが、潮時が訪れたと感じた可能性があります。

引退理由③健康上の理由

林家木久扇さんは、過去に胃がん、喉頭がん、左大腿骨骨折といった健康上の問題に直面してきました。

2度の癌と骨折
不死鳥のように医者も驚く回復を見せた木久扇さん

  • 2000年5月:「初期の胃がん」胃の3分の2を切除し40日間入院
    当時は公表せずに「笑点」の収録は休まなかった
  • 2014年7月:「初期の喉頭がん」がんが見つかり、放射線治療をした
    声が出ない時が一番辛く、最悪、廃業とか、笑点の降板も考えたと。
    治療後、1週間ほどで声が出た。朝、家族に「おはよう」と話すと声が出ていたそうです。
  • 2021年:自宅で転倒し左大腿骨を骨折し、全治3か月のところを1か月で復帰

骨折をしても元気な木久扇師匠

これらの病気や怪我は大きな負担となり、健康を最優先に考え、笑点からの降板を選んだ可能性が高いです。
笑点出演は体力的にも精神的にも要求が高いため、健康上の配慮が重要だと思われます。

林家木久扇さんの長年にわたる笑点での活躍は後生に残ると思います。

後任候補について>>

追記:番組卒業の決意は妻の一言だった!

2023年12月21日「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した林家木久扇さんは、引退の理由について語っていました。

「笑点」の卒業は病気とかではなく元気のうちに卒業したいと思っていたそうで、
そんな中、番組卒業の決めてとなったのは、妻の一言だったそうです。

妻(武津子さん)からの一言:「お父さん、もういいんじゃないの?」
『疲れたところを見せないうちに、辞めちゃった方がいいわよ。かっこいいじゃないの。江戸っ子なんだから

また、木久扇さんは笑点は卒業しますが、落語を引退するわけでないはないと語っていたようです。

元気の秘訣は朝ご飯の「納豆」のようで、
「納豆を丼に入れます。かつお節を山盛りにして、卵を割って、白身を入れて3、4分かき混ぜるんです。泡が立ってきて増えてくる。それを熱いごはんにかけまして。真ん中に穴をあけて、ぽとっと黄身だけを落として……」とも語っていました。

2024年1月1日(午後4時から)お正月特番「笑点 お正月だよ!大喜利まつり」では、綾瀬はるかさんと浅草ロケをしたそうです。

笑点卒業ですが、噺家としてはまだまだ現役ということですね!

笑点メンバーからメッセージ

「笑点」メンバーからの“黄色い人”(木久扇さん)への「降板・引退」についての愛あるメッセージです。

三遊亭好楽(さんゆうてい こうらく)さん
「57年間お世話になったでしょ。 私が入門した時から兄弟子でずっといたでしょ。 何もかもおんぶだったんですよ。 これからはね、誰にごちそうになれるのかな(笑)嫌になっちゃうよね。 最初聞いた時ぽろっと来ちゃった。 だけどみんな明るく送ってくれるのは笑点らしくてとってもいいなと今ジーンときているところです。 本当にお疲れさまでした」とコメントしています。

三遊亭小遊三(さんゆうてい こゆうざさん
「僕トイレでね、携帯電話で聞いたんですけど、腰抜かしましたね。 これが運の尽きかなと思って(笑)噺家(はなしか)の鑑(かがみ)みたいな師匠でございますので、すべて何も無駄にしないんですよ。 全部芸の肥やしになっちゃうというね、たまんない師匠でございましてね。 とりあえず今ひとこと言わしてもらうなら、2000万円は諦めていただいて(笑)タンスの引き出しにあるでしょ? 貯金通帳とハンコが(笑)」とコメントしています。

春風亭昇太((しゅんぷうてい しょうたさん
「もうね、カッコいいなと思って。 たぶん木久扇師匠は他にやりたいこともたくさんあるんだと思うんですよね。 自由にこれからやっていくと思うので、野に放たれたオオカミのような(笑)野生の生き物のように躍動してくれるんじゃないかな。 いろんなことをこれからもやられて、時々笑点を助けに来ていただけるとありがたいなと思っています」とコメントしています。

林家たい平(はやしや たいへいさん
「木久扇師匠は本当に120歳まで生きられて現役でずっといてくださるんじゃないかなってひそかに思っていたので、年を重ねるごとに何もしなくても人間って存在するだけで面白いしおかしいし何を言っても笑っちゃうんだなってそういう師匠なので、これからも僕たちそれから入ってくる若手たちにお手本を見せていただいて、僕たちを導いていつまでも楽しい木久扇師匠でいてほしいなと思っております」とコメントしています。

春風亭一之輔(しゅんぷうてい いちのすけさん
「木久扇師匠はこんな面白くてかわいらしい人がいるのかというぐらい。 観察しているといろんなものにアンテナを張っていますから、眼光が鋭いんですよ。 こんなかわいくて眼光が鋭いのは、パンダぐらいなんです(笑) 次たぶんレギュラー、パンダじゃないか。 どうやって世話していいか。 それぐらい存在感のある師匠ですから、これから(来年)3月までいろんなことを吸収させてもらえたらなと思います」とコメントしています。

桂宮治(かつら みやじさん
「笑点メンバーになって初めての収録の前日に家で夕方緊張して本当にどうにもならない時に、家の電話が鳴って電話を取ったら「木久扇ですけど、今宮治君緊張してるでしょ。 僕にも最初の収録があったんだよ。 怖いのわかるよ。 でも明日はもうファミリーだから大丈夫だからドーンと来てね」と言ってくれて。 すごく優しくて、バカじゃなかったんだなと思って(笑)こんな優しい人だったんだと思って、収録始まったら爆笑派ですし本当に優しいし、これからもよろしくお願いします」とコメントしています。

山田隆夫(やまだたかお)さん
「師匠、お疲れ様でした。聞いたときに、本当に言葉が出ませんでした。「ちびっ子大喜利(1970年」から、いろいろ面倒見ていただいて本当に勉強になりました。ありがとうございました。体に気をつけて頑張ってくださいね。師匠からはチャップリンとかバスター・キートンみたいに動いて面白い演技をするといウケるよとアドバイスしていただいて・・・(アドバイスが身になってないという話もあるけど)」とコメントしてます。

林家木久扇の笑点メンバーになるまでの道のり

林家木久扇さんは、先代圓楽さんのサポートにより8年経て笑点のレギュラーメンバーになれたそうです。

レギュラーメンバーまでの道のりは先代三遊亭圓楽師匠が大きな支えだったようです。

三遊亭 圓楽(さんゆうてい えんらく、1933年1月3日 – 2009年10月29日)76歳没

木久扇さんが、初めて高座に上がったのは1961(昭和36)年の春。23歳のときでした。
「思い返せば、このときもかなりバカなことをやりましたね。」と語っています。

木久扇さんが初めて高座に上がった時、場内は静まりかえりました。
新宿の末廣亭で新前座として働いていた木久扇さんは、先輩から「昼席が伸びちゃったから、誰か短くやってくれないか」と頼まれ、林家木久扇さん新人ながら難しい役を引き受けることになりました。

木久扇さんは小噺をつなげたりする技術もなく、思い切って歌を歌い始めました。
当時流行していた森山加代子さんの「月影のナポリ」で、立ち上がって踊りながら歌いました。
客席は驚き、楽屋でも冷たい視線が集まりましたが、先代の圓楽さんだけは面白がって「あなたは歌うねえ。歌うんだ。そうか、高座で歌うんだ」「ホッホッホッホ」と笑ってくれました。

このエピソードから、圓楽さん林家木久扇さんを支え、彼の高座での成長を見守りました。
林家木久扇さんは最初は大喜利メンバーの中で目立たず、自分の個性を出す難しさに悩みました。

圓楽さん林家木久扇さんのサポートを続け、木久扇さんが笑点のレギュラーメンバーになるまで8年もの歳月がかかりました。
最初はお荷物と言われることもあった木久扇さんが、圓楽さんの助けを受けて、笑点のステージで活躍するようになったのです。
(Diamond onlineより抜粋まとめ)

三遊亭 圓楽(さんゆうてい えんらく) (5代目)
本名:吉河 寛海(よしかわひろうみ)
1933年1月3日 – 2009年10月29日)76歳没
東京、浅草生まれ
昭和29年 六代目三遊亭圓生に入門 全生の名で前座から二つ目まで
昭和37年 真打に昇進、五代目三遊亭圓楽を襲名
昭和41年 テレビ番組「笑点」第一回目から参加
昭和52年 「薮入り」で文化庁芸術祭優秀賞を受賞
昭和53年 師匠と共に落語協会を脱退、落語三遊協会を設立
昭和63年 「中村仲蔵」で文化庁芸術祭賞を受賞
平成18年 「笑点」を勇退
平成19年 旭日小綬章を受章
平成21年 10月29日 永眠 享年76才

三遊亭 圓楽さんはずっしりとして穏やかな存在感でしたね!
笑顔が優しい〜

林家木久扇さんの多才な顔(漫画家でありラーメン製作/LINEスタンプ)

漫画家としての顔を持つ木久扇さんですが、永年書き続けたキャラクターがラーメンのデザインにもなったようです。

1982年(昭和57年)に木久扇さんは、横山やすしが「全国ラーメン党」を結成し、日本中にラーメンブームを起こしたそうです!

「ラーメンてんぐ」※オンラインショップはありますが、ラーメン自体の販売がされていないようです。

木久蔵ラーメンエピソード
「笑点や寄席などで披露する。ほかのメンバーから「不味い」「保健所の査察(食中毒の調査)を受けた」「返品が多い」などといじられ、木久扇本人も自虐ネタにすることが多い

木久扇さんイラストのLINEスタンプは販売中(120円) LINE STOREはこちら

スタンプ、かわいいですね!

林家木久扇さんのプロフィール

林家 木久扇(はやしや きくおう)

本名: 豊田 洋(とよた ひろし)
生年月日:1937年10月19日
出身地:東京日本橋生まれ
身長:162cm
血液型:A型
職業:落語家、漫画家、実業家

経歴

  • 1956年:都立中野工業高等学校(食品化学科)卒業後、食品会社を経て、漫画家・清水崑の書生となる
  • 1960年:三代目桂三木助に入門
  • 1961年:三木助没後に八代目林家正蔵門下へ移り、林家木久蔵の名を授かる
  • 1965年:二ツ目に昇進
  • 1969年:日本テレビ系「笑点」のレギュラーメンバーに
  • 1973年:林家木久蔵のまま真打ち昇進
  • 1992年:落語協会理事に就任
  • 2007年:「木久蔵」の名を息子に譲り、「笑点」で公募した「木久扇」を襲名
  • 2010年:落語協会理事を退いて相談役に就任
  • 2021年:生家に近く幼少の頃はその看板を模写していた「明治座」で、1年の延期を経て「林家木久扇 芸能生活60周年記念公演」を行なう

得意な演目(高座での持ちネタ)
• 昭和芸能史
• 彦六伝
• 鮑のし
• 松竹梅
• 湯屋番
• 道具屋
• 蛇含草

主な著書

  • 『バカのすすめ』(ダイヤモンド社)
  • 『昭和下町人情ばなし』(NHK出版)
  • 『バカの天才まくら集』(竹書房)
  • 『イライラしたら豆を買いなさい』(文藝春秋)
  • 『木久扇のチャンバラ大好き人生』(ワイズ出版)

『バカのすすめ』では、バカの素晴らしさとバカの効能が詳しく語られています。

「バカ」になれることは、本当はとても頭のいい人なんですよね!

まとめ

木久扇さんについて以下を調べてみましたが、本当に愛されていた事実がわかります。
・「笑点」降板/引退の3つの理由
・「笑点」後任の新メンバー候補は?
・「笑点」メンバーからのメッセージ
・「笑点」メンバーになるまでの道のり

林家木久扇さんの多才な顔(漫画家でありラーメン製作/LINEスタンプ)

「バカは強い、バカは愛される、バカは楽しい、バカは得である――。」でみんなを幸せにできる木久扇さんは笑点の“黄色い人”としてお元気で長生きしていただきたいです。

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