第170回芥川賞で九段理江さんの「東京都同情塔」が選ばれ、授賞式ではかわいいと話題になっています。
そんな九段理江さんについて経歴・作品、そして結婚などまとめました。
芥川賞の九段理江さんとは?
第170回芥川賞(日本文学振興会主催)に九段理江さん(33歳)の「 東京都同情塔 」(新潮12月号)が選ばれました。
九段さんは、大学卒業後、研究室の助手などを務め、2021年「悪い音楽」で文芸誌の新人賞を受賞し、小説家としてデビューしました。
名前 九段理江(くだん りえ)
生年月日 1990年9月27日(33歳)
出身 埼玉県さいたま市(浦和市)
現在:千葉県在住
2014年〜2017年知人の誘いで石川県金沢市に移住(3年半滞在)
2021年デビュー作「悪い音楽」第126回文學界新人賞受賞
2024年1月「東京都同情塔」で第170回芥川賞受賞
2024年芥川賞受賞の朝比奈秋さんについてはこちらをご覧ください。
「東京都同情塔」で第170回芥川賞受賞
2024年1月17日、第170回芥川賞と直木賞の選考会が東京で開催されました。
芥川賞:
・九段理江さん「東京都同情塔」(新潮12月号)
直木賞:
・河崎秋子さん「ともぐい」(新潮社)
・万城目学さん「八月の御所グラウンド」(文芸春秋)
芥川賞の「東京都同情塔」は、未来の日本を舞台に、「犯罪者も同情されるべき存在である」という考え方に基づき、犯罪者が快適に生活できるよう設計された高層タワーが新宿の公園に建設される物語です。
建築家として活動する女性が、社会が過度に寛容であり、生成AIが進化しすぎた状況に対して違和感を覚えながらも、その中で力強く生き抜く様子が描かれています。
選考委員の吉田修一さんは「欠点を探すのが難しい完成度の高い作品だった。架空の東京という舞台にリアリティーがあり、多くの読者に届く」と講評。
読売新聞より
純文学でありながらエンターテインメント性も備えていると指摘し「これまでの芥川賞の中でも希有(けう)な作品」と高く評価した。
「東京都同情塔」-『新潮』2023年12月号
概要
ザハ・ハディドの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名は、仕事と信条の乖離に苦悩しながら、パワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。
会見では「かわいい」と話題になっていました。
すごくかわいいです!
経歴は?
九段さんは、大学卒業後、石川県金沢市内の国際ビジネス専門学院の講師や古書店のアルバイトを経験されていたようです。
2014年から2017年くらいまで石川県金沢市に移住
九段さんは仕事を続けるか悩んでいた2014年ごろ、知人の誘いで金沢市に移住。
毎日新聞より
専門学校で就職用の小論文の指導をしたり、夢だった古書店でアルバイトをしたりしながら、本格的に執筆を始めた。同県能美市の北陸先端科学技術大学院大学の図書館に一日中こもることもあり、文学界新人賞の最終候補に残ったという連絡を受けたのも同館だったという。
当初は滞在1年の予定が、居心地がよく、滞在は約3年半に及んだ。
九段さんは仕事を続けるか悩んでいた2014年ごろ、知人の誘いで金沢市に移住。
専門学校で就職用の小論文の指導をしたり、夢だった古書店でアルバイトをしたりしながら、本格的に執筆を始めた。同県能美市の北陸先端科学技術大学院大学の図書館に一日中こもることもあり、文学界新人賞の最終候補に残ったという連絡を受けたのも同館だったという。当初は滞在1年の予定が、居心地がよく、滞在は約3年半に及んだ。
2021年デビュー作「悪い音楽」で文學界新人賞を受賞し、デビューからわずか3年後に芥川賞を受賞。
2021年文壇デビュー作「悪い音楽」で文學界新人賞を受賞。
その後、同年(2021年)12月に「Schoolgirl」で第166回芥川賞候補、第35回三島由紀夫賞候補となりました。
2023年「Schoolgirl」芸術選奨新人賞受賞し、同年12月「しをかくうま」で第45回野間文芸新人賞受賞。
そして、2024年第170回芥川賞を「東京都同情塔」で受賞しました。
石川県金沢市の古本屋「オヨヨ書林」のXで、九段理江さんが10年前にアルバイトに東京から来た・・・ということを投稿されています。
大学はどこか?
九段理江さんの出身校は公表されていません。
埼玉県出身ですが、23歳頃に石川県に移住して、石川県金沢市で講師をしているので、大学は埼玉・東京近辺かと思われます。
作品・受賞歴まとめ
九段理江さんの作品と受賞歴をまとめました。
デビュー以来毎年大きな賞を受賞しています!
年 | 受賞 | 作品 |
2021年 | 第126回文學界新人賞受賞 | 悪い音楽 |
2021年 | 第166回芥川賞候補 | Schoolgirl |
2021年 | 第35回三島由紀夫賞候補 | Schoolgirl |
2023年 | 芸術選奨新人賞受賞 | Schoolgirl |
2023年 | 第45回野間文芸新人賞受賞 | しをかくうま |
2024年 | 第170回芥川賞 | 東京都同情塔 |
2023に発表した小説
①「彼と彼女の間に投げる短い小説」(北國新聞)
②「Planet Herあるいは最古のフィメールラッパー」(ユリイカ)
③「しをかくうま」(文學界)
④「東京都同情塔」(新潮)
数々の受賞歴ですね!
作品の概要
「悪い音楽」-『文學界』2021年5月号
概要
音楽家の父をもつ音楽教師の物語。 音楽的な才能は持つものの、人の気持ちを考えることができない主人公を描いた作品です。
「Schoolgirl」-『文學界』2021年12月号
概要:
どうして娘っていうのは、こんなにいつでも、
お母さんのことを考えてばかりいるんだろう。
社会派YouTuberとしての活動に夢中な14歳の娘は、
私のことを「小説に思考を侵されたかわいそうな女」だと思っている。
そんな娘の最新投稿は、なぜか太宰治の「女生徒」について――?
ポットキャスト
芸術選奨新人賞受賞! 九段理江さんが語る&読む、「Schoolgirl」と太宰治「女生徒」
「東京都同情塔」-『新潮』2023年12月号
概要
ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名は、仕事と信条の乖離に苦悩しながら、パワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。
芥川賞受賞作品なので、売り切れになってしまうかも!
九段理江さんが選ぶベスト本とは?
九段理江さんは毎年、その年のベスト本を投稿されています。
2023年のベスト20冊
2022年のベスト10冊
九段理江さんが選ぶ2022年のベスト10冊
- ロラン・バルト 声のきめ
- 太宰治ブームの系譜
- 希望の歴史 上下
- ウォークス 歩くことの精神史
- わたしはラップをやめることに決めた
- Schoolgirl
- 性食考
- 飼いならす/ アリス・ロバーツ
- 遠野物語を読む
- 馬の世界史
2021年のベスト10冊
九段理江さんが選ぶ2021年のベスト10冊
- 進撃の巨人33・34巻/諫山創
- バレット博士の脳科学教室 7 1/2章/リサ・フェルドマン・バレット
- 音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち/榎本幹朗
- 恥さらし/パウリーナ・フローレス
- 一度きりの大泉の話/萩尾望都 文學界五月号
- 冬の森番/青野暦
- 世界の神話大図鑑/フィリップ・ウィルキンソン
- 意識はどこから生まれてくるのか/マーク・ソームズリスト
進撃の巨人が入っているところが嬉しい!
結婚や恋人・彼氏はいるのか?
九段理江さんは結婚や恋人の情報は公表されていませんが、2023年3月、文化庁芸術推薦贈呈式にて右手の右手の薬指に指輪をしていました。
右手の薬指に指輪ということは「ラブリング」の可能性が高いです。ラブリングであれば、恋人はいるのかもしれません。
右手の薬指には「恋人がいる」というメッセージが込められていることもあります。
Ringraphより
通称「ラブリング」とも呼ばれており、カップル同士のペアリングを着けるのにピッタリな指といえるでしょう。
かわいいですから、恋人がいても不思議ではないですよね!
作家デビューして、4年目で芥川賞受賞するなんて、すごい才能ですね!
今後が楽しみです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
2024年芥川賞受賞の朝比奈秋さんについてはこちらをご覧ください。
2024年本屋大賞受賞の宮島未奈さんについてはこちらをご覧ください
【画像】ノーベル文学賞の韓江(ハン・ガン)wikiプロフ!結婚や子供は?についての記事はこちらをご覧ください。