三波春夫さんの「お客様は神様です」が誤った解釈であると娘の三波美夕紀さんが語ったそうです。
本当の意味は全く違う意味だった!
三波春夫さんの「お客様は神様です」の本当の意味は?
三波春夫さんは、歌手デビューから4年目の1961年(昭和36年)に地方公演で「お客様は神様です」というフレーズを口にしました。
その後、漫才トリオのレツゴー三匹さんが「三波春夫でございます。お客様は神様です」という表現を流行させて、
「お客様は神様です」という言い方が世の中に定着したそうです。
「お客様は神様です」が発せられた経緯は?
お客さんの熱気に包まれる中、そのフレーズは受け答えから生まれたそうです。
司会者「お客様をどう思いますか」
三波春夫「お客様は神様だと思いますね」
三波春夫さんがそう答えると、客席が大いに盛り上がったことから、
その後も各地のツアーの主催者から同じ発言を求められるようになったようです。
本当の意味は?
三波春夫さんは、歌うときは神前に立って祈る時のような気持ちで歌うそうです。
三波春夫さんが使っていた本来の意味
・神前で祈るような気持ちで歌うことから「お客様は神様です」
・お客様はオーディエンスであって、カスタマーではない
三波春夫さんの娘・三波美夕紀さんのコメント
三波美夕紀(みなみ・みゆき)
三波春夫の長女
1958年生まれ
19歳で俳優デビュー
31歳で父・三波春夫のマネージャーに転身
現在:三波クリエイツ代表取締役
三波は自分の芸について求道者のように厳しい人でした。
The asahi shinbun GLOBEより
「歌う時に私はあたかも神前に立って祈る時のように雑念を払ってまっさらな心にならなければ完璧な芸はできないのです」という信条でした。
お客様を神様とみて、神前で祈る時のような気持ちで歌を歌う、これが「お客様は神様です」の真意です。
三波春夫にとっての「お客様」とは、聴衆・オーディエンスのことです。
三波春夫オフィシャルサイトより
「お客様は神だから徹底的に大事にして媚びなさい。何をされようが我慢して尽くしなさい」などと発想、発言したことはまったくないといいます。
現在のカスハラの原因ともなる「お客様=神様」ではない、全く次元が違う意味です。
娘の美夕紀さんは、もし三波春夫さんが誤解されて伝わっていることについてなんて言うと思うかについて
父は「致し方ない」と言うと思うと語っていました。
三波 春夫(みなみ はるお)
本名:北詰 文司(きたづめ ぶんじ)
生年月日:1923年7月19日
没年日:2001年4月14日(享年77歳)
出身地:新潟県三島郡塚山村(現・長岡市)
活動期間:1939年〜2000年
誤った解釈が横行していますが、本来の意味が広まればいいですね。
田村淳・茂木健一郎がXに投稿
田村淳さん、茂木健一郎さんがXで三波春夫さんの本来の意味について投稿しています。
田村淳さんのX投稿
三波春夫さんがお客様は神様ですと…その言葉が真意とは違う形で世の中に伝わり、お客様は神様のように偉いんだという勘違いした人たちがいる。
真意は、お客様を神様とみて、神前で祈る時のような気持ちで歌を歌うということらしい…沢山の人の誤解が解けて欲しいと思うけれど、三波春夫世代の人がどのくらいネットで情報を取っているか?疑問
茂木健一郎さんのX投稿
ここ10年で読んだ記事の中でいちばん感動したよ。 カスハラ問題で引用される「お客様は神様です」の誤解 三波春夫さんの真意は別次元(GLOBE+)
まとめ
三波春夫さんの「お客様は神様です」の本来の意味について
お客様を神様とみて、神前で祈る時のような気持ちで歌を歌う、これが「お客様は神様です」の真意
最後までご覧いただきましてありがとうございました。