超大物プロデューサー、サイモン・コーウェルのすごさに迫る!ブリテンズ・ゴット・タレントなどサイモンが作ったオーディションフォーマットとは?

ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)、アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)の世界一有名な辛口審査員サイモン・コーウェルですが、まだ日本ではそれほど馴染みがないと思います。今回サイモンがいかにすごいプロデューサーなのか実績を含めて紹介します。

総資産額800億円のサイモンは一言でいうと超大物音楽プロデューサー、そして世界的に有名なオーディション番組の仕組みを作り上げた大物TVプロデューサーでもあります。

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目次

サイモン・コーウェルの3大すごいとは?

サイモン・コーウェル Simon Cowell 
音楽プロデュサー/TVプロデューサー

1959年10月7日生まれ
国籍:イギリス
純資産額:6億2000万ドル(約819億円)2023年
2014年にローレン・シルバーマンとの間に息子1人が誕生/ 2022年に婚約

サイモン・コーウェルの3大すごい

  • 「才能発掘」ビジネスをエンターテインメントショーに進化させ、世界に普及させた人物
  • 鋭い審美眼で超辛口審査員として世界的に有名
  • 『Media mogul』(メディア王)や『Music mogul』(音楽界の大御所)と言われている

サイモン・コーウェルは、イギリスのレコード会社エグゼクティブ、テレビプロデューサー、音楽批評家、実業家です。

彼は、オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」「アメリカズ・ゴット・タレント」、歌のオーディション番組「Xファクター」など、多数のテレビ番組を制作しました。

その実績によって世界的に認知され大人気を博しています。

また、彼は多くのヒット曲を生み出したレコード会社「Syco Music」(Syco Entertainment)の創設者の一人でもあります。

サイモンはA&Rとしてアーティストの才能を発掘し、ゴット・タレント、Xファクターの優勝者はサイモンが創設したSyco Music とレーベル契約していました。

A&Rとは:Artists and Repertoire(アーティスト・アンド・レパートリー)
新しい才能あるアーティストを発掘し、そのアーティストをレコード会社に引き入れる役割 

SYCOミュージックからスーザン・ボイルや、ワン・ダイレクションがデビューしました。

ネガティブ意見もあり

かつてSycoレコードレーベルに所属していたアーティストは、音楽界の大物であるサイモンとの契約に不満を抱くことがあったようです。自身のレーベルに番組出身者を契約させるというのは、私物化させているとも言われていました。

サイモンの私生活情報についてはこちら >>

サイモンの年収についてはこちら>>

サイモンがプロデュースしているオーディション番組

サイモンによって作り上げたオーディション番組は、フォーマット化され世界にフランチャイズ展開されています。

サイモン・コーウェルがプロデュースしている番組
1. ゴット・タレント
2. Xファクター

ゴット・タレントシリーズ

パフォーマンス、年齢不問であらゆるジャンルの方が参加できるオーディション番組

ゴット・ダレント(Got Talent)
2005年に、サイモン・コーウェルによってゴット・タレントが作られたました。
“ゴット・タレント” フォーマットと呼ばれる形式で、現在69以上の国でスピンオフ番組が放送されています。

・出場者:年齢不問(老若男女問わず)
・パフォーマンス:不問(歌・ダンス・コメディアン・マジシャン、様々なジャンルでOK)

アメリカズ・ゴット・タレントブリテンズ・ゴット・タレント
期間2006年〜現在2007年〜現在
賞金100万ドル(約1.3億円)25万ポンド(約4300万円)

2023年2月に日本版ジャパンズ・ゴット・タレントABEMAにてスタート

ゴット・タレントの仕組み
1. プロデューサーによるオーディション:テレビ放映なし
2. 審査員によるオーディション:3人以上の「Yes」で合格する
3. ジャッジメント・ウィーク:Yesで通過した出場者を審査員の会議により再審査し、セミファイナルへの出場者を決める
4. 準決勝ライブ・ショー:視聴者による投票によりファイナリストが決定する
5. 決勝戦:視聴者による投票により優勝者が決定する

ゴット・タレントの仕組みの詳しい解説はこちら >>

America’s Got Talent  (アメリカズ・ゴット・タレント)

2006年にアメリカ版「アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)」がスタート

審査員サイモン・コーウェル Simon Cowell
審査員ハイディ・クルム Heidi Klum
審査員ソフィア・ベルガラ Sofía Vergara
審査員ホーウィー・マンデル Howie Mandel
司会者テリー・クルーズ Terry Crews(MC)
賞金100万ドル(約1.3億円)c
スタート時期2006年〜現在

日本人出場者
2013年(シーズン8)日本人初、蛯名 健一EBIKEN)優勝
2019年(シーズン14)ゆりやんレトリィバ出場(初戦敗退)
2022年(シーズン17目)トラビスジャパン出場(セミファイナルまで進出後、敗退)

蛯名 健一さん(ダンスパフォーマー)の優勝の映像

America’s Got Talent公式より

すごいです!

アメリカズ・ゴット・タレントの歴代のゴールデンブザーの中からサイモンがトップ7を選出しました。
詳しい記事はこちら >>

2022年、ジャニーズのトラビスジャパンがアメリカズ・ゴット・タレントに出場し、セミファイナルまで進出しました。
詳しい記事はこちら >>

トラビスジャパンは10/28に世界デビューを果たしました。急速なデビューにはアメリカズ・ゴット・タレント(AGT)の出演を見た大手レコード会社『キャピトル・レコード』から声がかかったそうです!

Britain’s Got Talent (ブリテンズ・ゴット・タレント)

アメリカ版より1年遅れて2007年に、イギリス版ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)はスタートしました。

とにかく明るい安村さんが2023年に「TONIKAKU」で出場し、ファイナル(決勝)まで進出しましたね。

審査員サイモン・コーウェル Simon Cowell
審査員ハイディ・クルム Heidi Klum
審査員アリーシャ・ディクソン Alesha Dixon
審査員ブルーノ・トニオーリ Bruno Tonioli
司会者アント&デック Ant & Dec(MC)
賞金25万ポンド(約4300万円)
スタート時期2007年〜現在 (2021年コロナのため中止)

有名な出場者
・2007年(シーズン1):ポール・ポッツ →優勝
・2009年(シーズン3):スーザン・ボイル →準優勝
・2023(シーズン16):とにかく明るい安村(TONIKAKU名で出場)→ファイナリストとして決勝進出

ポール・ポッツ(1970年10月3日生まれ)
携帯電話会社に勤めていたポール・ポッツ(当時36歳)は冴えない見栄えからは想像できない程の歌声で、審査員、観客を驚かせました。

2019年にBGTチャンピオンシップにゲスト出場した際の動画↓
(2007年の出場した際の動画もあり)

スーザン・ボイル(1961年4月1日生まれ)
47歳で出場したスーザンボイルさんは、垢抜けない風貌で客席はしらけた状態でしたが、歌い出した途端、観客、審査員の顔が一瞬にして変わりました。

ポール・ポッツもスーザン・ボイルも外見とのギャップが大きく、その「サプライズ」で、番組は一気に有名になりましたね。

安村さんの出場についてはこちら

ゴット・タレント(アメリカ版・イギリス版)の審査員の紹介はこちら >>

Xファクターシリーズ

ワン・ダイレクションが誕生した「Xファクター」は歌に特化したオーディション番組(現在終了)

Xファクターシリーズ
サイモンは、イギリスのアイドルオーディション番組「ポップアイドル Pop Idol」(2001-2003)に審査員として参加していましたが、番組内容を改編し「Xファクター」を誕生させました。

・パフォーマンス:歌のみ
・出場者:16歳以上、ソロでもグループでもOK

出場者の4つのカテゴリー
・Boys(16歳から25歳までの男性)
・Girls(16歳から25歳までの女性)
・Over 25s(25歳以上)
・Groups(グループ)

Xファクター(イギリス版)Xファクター(アメリカ版
期間2004年〜2015年 2011年〜2013年
賞金賞金100万ポンド相当のレコーディング契約賞金500万ドル(約5億円強)とレコーディング契約

アメリカ版の賞金、桁違いですよね。だから3年で終わってしまったのかな〜

Xファクターを誕生させたが、訴えられていた
ポップアイドルでは審査員の一人であったサイモンですが、出場者の制限(年齢など)を無くしたり、自分で新たな仕組みを作りたい、さらに放映権も獲得したいということでXファクターが誕生したようです。
しかし、ポップアイドル側から法的に訴えられ、最終的には和解していたようです。

Xファクターの仕組み
・ステージ1:プロデューサーによるオーディション
・ステージ2:審査員によるオーディション
・ステージ3:ブートキャンプ →ブートキャンプの結果で各審査員が自分のチームを作り上げる
・ステージ4:審査員の自宅訪問
・ステージ5:ライブショー
※シーズンにより変更がありますので、ご了承ください

ワン・ダイレクションは、Xファクターのシーズン7で出場し、その後は世界のスーパーボーイズバンドになりました。

ワン・ダイレクションはどうやって誕生したのか?
・Xファクターの2010年(シーズン7)に、最初はソロで出場していた。
・ステージ3のブートキャンプで5名全員落選してしまった。
・サイモンら審査員が彼らを集めてグループを結成させ「グループ部門」として出場させた。
・決勝戦まで進み、3位となる。
・その後、サイモンのレコード会社(Syco)でデビューさせました。

デビュー後は、世界的人気のボーイズバンドとなる!

男子ソロからボーイズグループ(ワン・ダイレクション)が誕生した瞬間
審査員サイモン・コーウェル、ニコール・シャージンガー、ルイ・ウォルシュが、様々な候補者を組み合わせながら、「ワン・ダイレクション」という5名のボーイズグループを誕生させた。

審査時点から再生します↓

The X Factor UKより

【動画の内容】候補者たちの写真を前に議論する審査員3人
– サイモン・コーウェル
– ニコール・シャージンガー
– ルイ・ウォルシュ

まずはニコールが「想像上のボーイズ・グループを作りましょう」と、候補者たちをいくつかのグループに分けていく。

ナイル・ホーランの写真を手に取り、別の場所にうつした。

さらにハリー・スタイルズの写真を手に取り、サイモンが「100%Yesだよ」と言いながら、ナイル・ホーランの写真をのところに移動させる。

そしてルイ・トムリンソンが追加され、ニコールは「史上最高にかわいいボーイズグループができたわ!」「小さな女の子たちは、彼らのとりこになるわよ」と興奮していた。

するとルイ・ウォルシュがリアム・ペインの写真を加え、リアムの優れた歌唱力を評価していたサイモン・コーウェルは、「彼はこっちのグループ(別グループ)のほうがいいんじゃない?」と提案したが、ニコールが「そうは思わないわ」と反対し「彼はまちがいなく輝くわ。リーダーにだってなれるかもしれないんだから」とリアムを加えた。

その後、ゼイン・マリクが加えられ、5人組が完成
最後にサイモンが「これが私が求めていたカテゴリーだ!」と太鼓判を押した。

このやりとりを見ると、ニコールの功績がとても大きいように感じますね

【ショートバージョン】グループになったワン・ダイレクションの「サイモンの自宅」での審査風景はこちら↓

Talent Replayより

【フルバージョン】グループになったワン・ダイレクションの「サイモンの自宅」での審査風景はこちら↓

The X factor UK

2010年にデビューし瞬く間に全世界でヒットしたワン・ダイレクションですが、
2015年にゼイン・マリクが脱退し、2016年に活動休止となっています。
現在はソロ活動でそれぞれ活躍しているようです。

【リアムペインの若い頃】デビュー前や家族写真も!についての記事はこちらをご覧ください。

リアムペインの元カノ(歴代恋人マヤ・シェリル)とは?子供は息子が!についての記事はこちらをご覧ください。

辛口審査員サイモンの原点「アメリカン・アイドル」

2001年イギリスで放送されたポップアイドルPop Idol(2001年から2003年まで)がスタートし、そのアメリカ版として「アメリカン・アイドル」がスタートしました。

この番組はサイモンがフォーマットを作った番組ではないですが、サイモンの辛口毒舌で「アメリカン・アイドル イコール サイモン・コーウェル」というくらいサイモンの影響力は大きかったと思います。

アメリカン・アイドル(シーズン1-9まで)のゴールデントリオ審査員
(左から:ランディ・ジャクソン Randy Jackson/ ポーラ・アブドゥル Paula Abdul/ サイモン・コーウェル Simon cowell )

このゴールデントリオ審査員は最高によかった!
ちなみに、ランディの従兄弟はサミュエル・L・ジャクソン

アメリカン・アイドル(American Idol)
2002年から放送され、全米各地で一次審査が開かれ、10万人が参加する最大規模のオーディション番組
・条件:15歳から28歳まで(アメリカ国民・アメリカ永住権の方のみ)
・パフォーマンス:歌のみ
・賞金:100万ドルとレコード契約
・スタート:2002年(シーズン1)〜現在

オーディションの仕組み
1. 一次審査: アメリカの各地で行われ、審査員の前で歌を披露
2. ハリウッド予選:ソロやグループでパフォーマンスを披露
3. セミ・ファイナル(ステージオーディション):毎週パフォーマンスし、視聴者の投票で4名づつ脱落(24名→12名)
4. ファイナル(ステージオーディション):毎週パフォーマンスし、視聴者の投票で1名づつ脱落し、最後のフィナーレて優勝者が決定
※ファイナルオーディション中に審査員によるSaveカードが発動できる(脱落者を救う権利)
※シーズンによりルールに変更があります

現在(2023年)のアメリカアイドルの審査員(ライオネル・リッチー/ ケイティ・ペリー / ルーク・ブライアン)です。
MCのライアン・シークレストはシーズン1(2002年)から現在まで担当している。

 大御所のライオネル・リッチーもいるし、キュートなケイティもいてバランスはいいですね。

有名なアメリカンアイドル出身者

ケリー・クラークソン Kelly Clarkson(シーズン1)優勝

グラミー賞二冠している世界で活躍するポップロック
2012年のスーパーボールではアメリカ国家斉唱

キャリー・アンダーウッドCarrie Underwood(シーズン4)優勝

7度もグラミー賞を受賞歴のあるカントリーミュージシャン
アメリカンアイドル出身者の中で収入額が一番多い

ジェニファー・ハドソンJennifer Hudson(シーズン3)ファイナリスト 最終結果7位

映画「ドリームガールズ」に出演し、第79回アカデミー賞の助演女優賞を受賞
第51回グラミー賞最優秀R&Bアルバム賞を受賞

アダム・ランバートAdam Lambert(シーズン8)準優勝 

クイーンとのコラボが有名「クイーン+アダム・ランバート

アメリカンアイドルの審査では、桁違いの歌唱力で他の候補者と圧倒的な差がありました。

当時の審査員だったサイモンもアダムにはべた褒めで、なんとグランドファイナル(決勝戦)ではクィーンがゲスト出演してアダムとコラボして歌い上げました。

確実に優勝とされていたアダムが2位になってしまったのには投票時の電話回線が影響していたという噂もあったようです。

グランドファイナル時のアダムとクリスアレン(優勝者)のクィーンコラボ「We are the champions」熱唱

LexieeLambert Youtubeチャンネルより

このシーズンはオンタイムで毎回見ていて、アダムを応援していました! 圧倒的な歌唱力で、しかもおしゃれで、めちゃくちゃかっこよかったです(その時から黒のネイルをしてました)

アダムランバードについてはこちら>>

アメリカンアイドル雑感(ただの感想)
私は、2005年のシーズン5から2018年のシーズン16までほぼ見ていました。応援するコンテスタントが各シーズンでいて、一喜一憂で面白かったです! 最初に見始めたシーズン5とシーズン8(アダムの会)、シーズン11(全力応援していたフィリップ・フィリップスが優勝した会)が私にとって特別シーズン。
サイモンはシーズン1-9まで審査員でしたが、Xファクター(アメリカ版)が2011年から始まったため、2010年からアメリカンアイドルは辞めてしまい、あのサイモンの辛口が聴けなくなり、サイモンロスになってしまった。
その後は審査員がコロコロ変わり、まとまりがなかったかな〜と。
ジェニファーロペス・キースアーバン・ハリーコニックジュニアの時期は安定してましたが、シーズン12のマライヤキャリーとニッキー・ミナージュが審査員の時があり、その年は審査員内抗争がすごかったです。その後2016年から現在まで、ライオネルリッチー・ケイティペリー・ルークブライアンが審査員で落ち着いてますね。

日本版FOXにてアメリカン・アイドル放映中:「新アメリカンアイドル

まとめ

今回は、サイモンの「すごさ」をご紹介しました。
超辛口審査員と言われていますが、オーディション番組に長年たずさわり「スター性」を見抜く力はすごいですね。

  1. サイモンは、伝説のオーディション番組を作り上げ、世界69カ国にフォーマット輸出している
  2. サイモンは、音楽業界/エンタメ業界の仕掛け人でビジネスマンである(儲かる仕組みを生む出す)
  3. サイモンは、タレントを発掘する目利きを持つ

サイモンは、ショービズ業界の唯一無二の大物Pだったのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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